健康

これだけは避けて!危険な食品添加物5選

Dangers Food Additives

「食品添加物、たくさんあって何だかよくわからないな。体に良くないって聞くけど、何がどう良くないの?」

 

本記事ではそのような疑問におこたえします。

 

本記事の内容

・食品添加物の見方
・避けてほしい食品添加物5選

 

わたしたちの身の回りにはたくさんの食品添加物があふれています。
世界的にみても日本は“食品添加物大国”といわれています。

そんな環境のなか、安全な食材を選ぶチカラはとても大切になってきます。
大袈裟でなく、食品添加物を知っているだけで人生は大きく変わります。

 

この記事を読むことで

・毒性の強い食品添加物を知ることができます。
・ちょっとの知識で危険な食品添加物を避けることができます。

 

それではさっそく見ていきましょう。

 

食品添加物の見方

まずは、食品添加物の見方を知っておきましょう。

 

食品の原材料をチェックします。

 

原材料のなかでも食品添加物は最後にまとめて書くことになっています。

食品と添加物の区切りをわかりやすくするというルールがあるためです。(2015年4月から施行された食品衛生法によるルール)

 

そのため、食品と添加物が区別しやすいよう

・「/」で区切る
・改行で区切る
・添加物という別欄を設ける

という表示になっています。
どこからが添加物かわかりやすいですね。

 

たとえば、今日のおやつに食べたチョコチップクッキーがあります。

原材料を見ると、食塩と膨張剤の間に「/」がありますよね。ここが食品と添加物の切れ目です。それぞれの中で重量順に書かれています。

お買い物へ行った際は、食品の原材料表示をぜひチェックしてみてください。

 

避けてほしい食品添加物5選

食品添加物の不安を解消するには、まずは毒性の強い食品添加物から避けることをおすすめします。

食品添加物をとことん把握したいと思っても、
すべての添加物の毒性や性質を覚えることは不可能にちかいからです。

 

今回は、管理栄養士として伝えたい
毒性が強い食品添加物をピックアップしました。

代表的なものに下記の5つがあります。

合成着色料(赤102、黄4のように色+数字で表されるもの)
合成保存量(ソルビン酸や安息香酸など)
発色剤(亜硝酸塩ナトリウムなど)
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムなど)
防カビ剤

 

原材料をチェックすれば、この5つの添加物を使用していない食品を選ぶことは十分できます。5つ以外の添加物については、なるべく少ないものを選びましょう。

 

着色料

cake

食品を美しい彩りにするために使われています。お菓子や清涼飲料水などに含まれていることで有名です。

どんな物質名で書かれているの?

赤色2号、赤色3号、赤色104号、赤色105号、赤色106号
緑色3号、青色1号、青色2号
コチニール色素、カラギーナン
※赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号

※ADHD症状との関連が疑われるため、
EUでは「子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります」
と表示義務あり。

 

よく使われている食品は?

・お菓子
・清涼飲料水
・アイスクリーム
・氷菓(シャーベット、ゼリーなど)
・ソーセージ
・でんぶ
・漬け物
・タラコ
・つくだ煮 など

 

毒性は?

・発がん性
・遺伝毒性
・染色体異常
・赤血球減少
・成長抑制作用
・アレルギー性 など

 

たとえば、着色料として使われる黄色4号や黄色5号、赤色2号、赤色102号はアレルギー生が強く、ぜんそくの発作や蕁麻疹、鼻づまり、目の充血などの症状を起こすことがわかっています。

コチニール色素(カルミン)という着色料も、ぜんそくやアナフィラキシーショックなどのアレルギーが報告されています。

 

着色料は、お菓子や飲み物などに気をつけることで身体に入る量を減らしやすい食品添加物です。

 

保存料

数の子

食品が腐敗したり、色や味が変化するのを抑え、保存性を高めるために使われています。

どんな物質名で書かれているの?

・保存料(ソルビン酸)
・ソルビン酸
・亜息香酸Na
・亜息香酸
・亜硫酸塩

 

よく使われている食品は?

・魚肉練り製品
・イカ、タコ
・燻製
・魚介干物
・漬け物
・ジャム
・めん類
・おみやげ物 など

 

毒性は?

・肝臓肥大
・成長抑制作用
・肝・腎・精巣の重力減少 など

 

コンビニ食品には、保存料のちょっとしたカラクリがあるので注意してください。

 

コンビニでおにぎりを買うとき、保存料と書かれていないから大丈夫!と安心してはいけません。保存料の代わりに「調味料(アミノ酸等)」、「pH調整剤」と表示されるものを使っています。

 

おにぎりのほかにも、お弁当、パン、サンドイッチ、冷凍食品などに大量に含まれています。体に悪影響を及ぼし注意しなかればいけない添加物です。

 

たとえば、pH調整剤を摂り続けると、腸内細菌のバランスが崩れ、免疫が落ちるといわれています。

pH調整剤のなかでも特に問題といわれているのは「リン酸塩」です。

リン酸塩が身体に与える影響は下記があります。

・腸管からカルシウムの吸収を妨げる。
→骨粗しょう症
カルシウム不足によるイライラ、神経過敏を引き起こす。

・亜鉛というミネラルを体外に排出してしまう。
→生殖機能に深くかかわっており、不妊につながる。

保存料の摂取を減らせるよう、自炊を心がけたいですね。

 

発色剤

sausage

発色剤は、毒劇物指定された物質です。色をよくするためや質の悪い肉の臭みを消すために使われています。

どんな物質名で書かれているの?

・発色剤(亜硫酸Na)
・亜硝酸Na
・亜硝酸K

※亜硝酸Naは毒劇物指定物質で、「ニトロソアミン」という
強力な発がん性物質を産生する。

 

よく使われている食品は?

・ハム
・ソーセージ
・ベーコン
・コンビーフ
・タラコ
・いくら
・すじこ など

 

毒性は?

・発がん性
・アレルギー性
・遺伝毒性
・催奇形性
・血球の崩壊
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・チアノーゼ
・血圧低下
・中枢神経麻痺

 

加工肉によく使われている亜硝酸塩は毒劇物指定を受けていて、とても毒性の強い物質です。とても強い毒性のため、ほんの少しの量しか使えません。

(※ハム、ベーコン、ソーセージの場合は、食品1kg中0.07gとわずかな量です。)

 

実際に市販されている製品をみてみると、この使用制限いっぱいいっぱい発色剤を使っている商品が多くみられます。

 

基準値以内なので法律上は問題ないですが、小さなお子さんの場合、少し食べただけでADI値(1日あたりの許容摂取量)に達してしまいます。

【体重30kgのお子さんの場合】
30g食べるとADI値に達してしまいます。

 

 

まずは合成保存料のソルビン酸を使用していないもの、
「無塩せき」という表示のあるものを選びましょう。

 

漂白剤

dryfruit

漂白剤は、食品の原料の色を取り除いたり、白っぽくするために使われます。食品を無色化したり、白っぽくするのは、食品の色調を長くきれいに見せるためです。

 

どんな物質名で書かれているの?

・漂白剤(次亜塩素酸Na)
・次亜塩素酸Na
・亜硫酸塩
・二酸化硫黄

 

よく使われている食品は?

・ドライフルーツ(アプリコット、パイン、マンゴー、アンゼリカ など)
・ココナッツミルク
・数の子 など

 

毒性は?

・遺伝毒性
・発がん性
・胃腸への強い刺激
・嘔吐
・下痢

※胃の中で塩素ガス発生の危険性あり

 

例えば、かずのこの場合だと、本来は褐色や赤色の筋のようなものです。これを無色にして、白く明るい色調にしてあります。

ドライフルーツの場合だと、くすんだ色を無くし、より鮮やかな色にしてあります。

 

防カビ剤

lemon

カビが発生したり、増殖するのを防ぐために使われます。日本では食品に使うのを禁止しています。毒性が強くとても危険だからです。

輸入される食品のみ使用が認められています。政治的な理由によって、食品添加物として認めてしまったためです。

 

どんな物質名で書かれているの?

・防カビ剤(OPP、DP)
・OPP(オルトフェニルフェノール)
・DP(ジフェニル)
・TBZ(チアベンダゾール)

 

よく使われている食品は?

・輸入かんきつ類(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)
・輸入バナナ など

 

毒性は?

・発がん性
・成長抑制作用
・ヘモグロビン低下
・嘔吐
・めまい
・腎臓異常
・遺伝毒性 など

 

海外からの果物は数週間もかけて船や飛行機で運ばれてきます。腐ってしまっては大きな損失になってしまうため、長期の輸送に耐えられるよう防カビ剤(農薬)がスプレーで直接果物にまかれています。

防カビ剤は果物の箱の上からも、トラックの上からも念入りにまかれています。

もうこれを知ると、紅茶やレストランの水にちゃぽんと入っているレモンの輪切りも怖いですね。

 

対策は?

・果物はできるだけ国産のものを選びましょう。
・レモンサワーはレモンなしで(それはレモンサワーと呼べるのかは・・・)
・カフェで頼む紅茶もレモンなしで。

 

 

 

まとめ

食品添加物と一言でいってもかなりの数・種類があり、いろいろな食品に使われています。現代の食生活では食品添加物をすべて避けることは不可能にちかいです。それでも心配なものはなるべく体に入れたくないですよね。

どんな添加物が入っているのか、何となくでも知っているのと知らないのでは全然違います。まずは知ることからはじまります。知ることで選択できるようになり、選択できるからこそ、守れる健康があります。

いま食べているものが10年後、20年後の身体を作っています。

全国のお母さん、食の意識が高い人も、忙しい人も。食品添加物についてまずは知りましょう。口に入るものだからこそ、選択できる自分でありたいと思います。自分の力で家族の健康を守りましょう。

 

参考書籍を下記にまとめておきます。

・大切な人に食べさせたくないもの食べてほしくないもの
著:南 清貴

・安全な食材は自分でえらぶ いますぐできる、かしこい見分け方
著:野本 健司

ABOUT ME
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元病院勤務の管理栄養士▶現在は0歳児を育てる主婦かーちゃん。離乳食がはじまり食の安全に目覚める。知識は大切な人を守る武器になると思っている。最新の栄養学に興味あり。(学生時代、最新の栄養学を求めてカルフォルニア大学デービス校へ留学。)科学的根拠を求めがち。
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